理事長紹介INTRODUCTION
理事長今井 光一
2000年に医師となり病理医(解剖認定医)、内科医(総合内科専門医)、呼吸器内科医(呼吸器専門医)、救急医(救急専門医)へて、クリニックを開業することとなりました。病理医として疾患の原因究明にたずさわり、呼吸器内科として呼吸器疾患と奮闘しました。また、内科医、救急医として高血圧、糖尿病等の生活習慣病から、全身熱傷や交通外傷等の超重症疾患まで広範囲の疾患を診てきました。これらの経験が皆様の健康維持や疾患治療の一助となれれば幸いです。
ブログ
- 2020.02.15
- 第5回目の講習会終了
- 2020.01.18
- 第4回目の講習会終了
院長メッセージ
高齢化社会について
高齢者とは65歳以上の方と世界保健機構(WHO)が定義しています。
しかし、65歳以上の人たちの中には活発な人が多く、高齢者と呼ぶことに違和感があります。実際、現在の高齢者は10~20年前の高齢者より身体機能が優れており、『若返り現象』がみられています。
このため「寝たきり」や「認知症」を予防し、元気に活動できる時間を延ばすことが医療に求められています。
持病の治療は勿論、栄養、運動、休養を含めた生活習慣の改善をお手伝いできればと思います。
巨大津波について
皆様は南海トラフ巨大地震が起きたとき、どのように
避難しようと考えていますか。
私は東日本大震災の時、日本赤十字社の救護班長として宮城県石巻へ出動し、津波により破壊された町を実際に見てきました。その光景は凄まじく、私がその場所で津波に遭遇していたら助からないと感じました。
当クリニックの在る宮崎県宮崎市吉村町は、地震発生から最短30分で津波が到達し、最大で5m浸水すると予想されています。(宮崎県のホームページ)
高台まで避難する経過を想像してみてください。
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夜間、寝ているときに巨大地震が発生したら?避難するのか、しないのかを迷い、布団から出るまで何分かかるでしょう。
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着替えをし、玄関まで到達し、靴を履くまで何分かかるでしょう。部屋の電気は点かず、部屋の中は物が散乱しているでしょう。
割れたガラスが散乱しているかもしれません。 - 3
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何分で外に出られるでしょう。外に出ようとしたら玄関のドアが開かないかもしれません。
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ようやく外にでても避難場所の高台まで何分でしょうか。高台へ避難する途中で津波にのまれそうな気がしませんか。
私は津波にのまれてしまうことを前提に避難することが必要と考え、「ライフジャケットを着て高台に避難する」のがよいと思います。津波にのまれてもライフジャケットを着ていれば、ある程度は気道(空気の通り道)が確保されると予想します。気道の確保は救命救急処置時に最優先されるほど大切です。
実は私、ライフジャケットについて実験しました。その論文はAmerican Journal of Disaster Medicineに掲載されています。
吉村町をはじめとした海岸付近に住まわれている皆様、今一度、南海トラフ巨大地震について考えてみては如何でしょう。